ポートレイツ

2018年02月07日(水) - 2018年02月28日(水)

武田鉄平《絵画のための絵画 012》 2017, パネルに紙、アクリル絵具、油絵具 ©Teppei Takeda / MAHO KUBOTA GALLERY
富田直樹《No job》2018, キャンバスに油彩 ©Naoki Tomita / MAHO KUBOTA GALLERY
長島有里枝《Tank Girl》1994, C-print Yurie Nagashima / MAHO KUBOTA GALLERY

MAHO KUBOTA GALLERYでは2月7日より7人のアーティストによる展覧会「Portraits」展を開催いたします。

アーティスト:
ジュリアン・オピー、小笠原美環、長島有里枝、富田直樹、武田鉄平、安井鷹之介、KYNE

ポートレイト=肖像画は、絵画の歴史の中でも最も伝統的かつ主要なテーマであり、中世のヨーロッパでは王侯貴族の注文絵画としてのポートレイトが制作され、近世の日本では浮世絵師達により市井の人々の生き生きとした姿が描写されるなど、それぞれの時代や国を超えアーティスト達は様々な技法と表現手法で人の顔を描いてきました。現代においてもポートレイトは多くのアーティストにとって魅力的な題材であり、鑑賞者の視線を直感的にいざなう強いテーマでもあります。本展では制作の場所もアプローチも世代も異なる7名のアーティストによるポートレイト作品を展示いたします。

最少の表現で生き生きとしたディテールをもつポートレイトを表現することで知られるジュリアン・オピー、日本の若い女性たちがこぞってセルフポートレイトを撮影するきっかけを作ったガーリーフォトグラフィーの先駆者である長島有里枝、普段は静かな室内や風景、女性の体のパーツを描くことで知られる小笠原美環の珍しいポートレイト作品、女性たちの顔をアイコニックに描きストリートカルチャーを常に賑わすグラフィティアーティストのKYNE、絵画のもつ質感やボリュームを鮮やかに再現するアプローチで独自のポートレイトを追求する武田鉄平、都会とその周辺のフリーターの若者の群像を切り取るように油絵を描く富田直樹、同様に現代の若者たちの姿を独特の触感をもつ彫刻と絵画で表現する安井鷹之介。アーティストたちが表現するポートレイトには西欧絵画のレファレンスやマンガ、フェミニズムや浮世絵等の影響も感じられ、時代や思想を反映しつつ、鑑賞者の興味を作品の表面だけでなく、作品世界の背景へと招き入れてゆきます。ポートレイトというありふれたテーマにフォーカスするからこそ、そこに生まれるアプローチの違いや表現言語の多様性に心動かされる機会となることを願い、ギャラリーでの今年最初の展覧会として企画いたします。