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Golden Hour

Brian Alfred

2024年9月20日(金) - 10月26日(土)

MAHO KUBOTA GALLERY では、9月20日よりニューヨークを拠点に活動するブライアン・アルフレッドの個展「Golden Hour」を開催いたします。本展では、大小合わせて約15点の新作ペインティングが展示される予定です。

本展の作品には、アーティストが訪れた旅先の風景や、日常の中で経験した輝く瞬間の数々が描かれています。アルフレッドは、それぞれのペインティングを煌めく人生の一瞬のスナップショットとして、また視覚的な日記の1ページとして表現しています。忙しい日常の中で出会う心を動かす瞬間、その刹那の煌めきを絵画という形で結晶させた作品群は、鑑賞者に自身の記憶や大切な経験を呼び起こし、人生における美しい時間を感じさせてくれることでしょう。

<展覧会に寄せるアーティストの言葉>

私の最新の展覧会「Golden Hour」では、私自身の旅の中で捉えた非常に個人的な瞬間を深く探求しています。これらの絵画は、私の世界やその中での自分の場所を形作ってきた、数々の親密な体験のスナップショットです。

タイトルの 「Golden Hour」とは、日の出直後や日没前の、光の質があたたかく、まるで魔法のような輝きで周囲を一変させる魅惑的な時間帯のことを指します。この一瞬の光は、私たちの人生における儚くも影響力のある瞬間、つまり一瞬そこにあって、次の瞬間には消えてしまう貴重な瞬間のメタファーとなっています。まさに黄金色に輝く瞬間の儚い美しさそのものです。

展示されるそれぞれの作品は、私が訪れた場所のエッセンスやそれらが呼び起こした感情を凝縮した視覚的な日記の1ページです。作品における光と反射の相互作用が、これらの瞬間の物理的な美しさを際立だたせるだけでなく、その儚さをも暗示しています。柔らかな光、長く伸びた影、そして反射する表面が、時間の流れの速さを視覚的に思い出させ、鑑賞者に今この瞬間に美しさや意味を見出すことを促しています。

この展覧会は、単なる場所や風景のコレクションではなく、無常の中に見出される喜びを讃え、そして本来捉えることができない瞬間を掴まえていたいという人間の根源的な欲求を映し出しています。「Golden Hour」が鑑賞者に、立ち止まり、内省し、私たちの日々の体験における無常の美を受け入れるきっかけとなることを願っています。