Works

1983年茨城県生まれ。2012年京都造形芸術大学美術工芸学科を卒業。2015年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻修了。2015年東京オペラシティアートギャラリーProject N 60 にて個展を開催。同年現代芸術振興財団アートアワードにて審査員特別賞を受賞。

厚塗りの油絵具を重ねる手法で描いた大都市近郊の風景や空きテナントのファサード、職業をもたないフリーターの若者達を描いた瑞々しいペインティングが注目を集める。

同世代のペインターの多くが「イメージサンプリング」「具象の領域を抽象化する」手法をとる一方、富田の実直でトリックのないストレートなアプローチで描き出されるランドスケープペインティングやポートレイトは、エドワード・ホッパーやその影響を受けた70年代の日本のイラストレーターの世界観と繋がる一方、日本の近代絵画の叙情性を持ち合わせた清々しい世界観を特徴としている。